こん**は。“電子頭脳車”の異名をとる“低床パノラマカー”7500系の主要機器を流用して1992年に登場した名鉄1850系ですが、2015年6月初旬から休車となっていた1853Fが2015年12月下旬に正式に運用離脱、廃車となることが決定しました。
1850系は“パノラマsuper”1000-1200系の増結車両として1991年度に新製された1800系の増備車として1992年に7500系7515Fの主要機器を流用して2連3編成が新製、以来1000-1200系の増結車両として、また名古屋本線・犬山線・各務原線・広見線・河和線のローカル列車として運用されていました。
しかし、2015年6月3日に名古屋本線岐南駅でオーバーラン事故が発生、この事故の原因が特定できるまで事故当該車両と同型車両について当面運用から外す措置がとられたため1850系は翌6月4日から3編成全てで運用離脱、休車となりました。
その後名古屋本線岐南駅で発生したオーバーラン事故の原因が特定されたため7月8日に1851F・1852Fの2編成は運用復帰しましたが、1853Fは名古屋本線岐南駅のオーバーラン事故の当該車両だったこともあり国土交通省中部運輸局から保全命令が発出され、営業運転には復帰せず犬山検査場新川検車支区で休車留置が続いていました。
そして2015年12月下旬に1853Fの方向幕が前面・側面ともに抜き取られ、営業運転復帰の道が断たれました。
これで1850系は1851F・1852Fの2編成を残すのみとなりましたが、2015年度中に1853Fのほかにもう1編成が廃車となる見込みで、また2016年度の設備投資計画の内容如何では2016年度で形式消滅となる可能性もあり、今後の動向が注目されます。