三重交通が保有するいすゞガーラハイデッカー。
三重交通では三重県中勢地域と東紀州地域を結ぶ中距離路線として“南紀特急バス”を運行していますが、現在運用されているクルマから1台を紹介します。
5922は三重交通のA特急車で初のいすゞガーラとして1999年に導入されました。
三重交通のいすゞのA特急車はこれまで富士重工業製ボディ架装車のみの導入とされましたが、ガーラへのフルモデルチェンジを機に純正ボディ架装で導入されました。
車両仕様はハイデッカーをベースとしており、前扉は折戸を選択、側窓はT字窓を選択するとともに第1窓上部に小型方向幕が装備されています。
またガーラは後面左右2分割ガラスを標準装備していますが、後面方向幕を装備するため左右通し1枚ガラスとしています(KL-車から後面方向幕装備車で標準装備となる)。
車内は補助席込み12列60人乗りと、収容力を重視しています。
5922は新製当初桑名営業所に配置され名古屋-西桑名ネオポリス・大山田団地間の近距離高速バスで運用、後年実施された車体更新(全塗装)時に前後バンパーの白色化が実施されましたが、自動車NOx・PM法施行に伴う使用年限規制を受け2013年に僚車の5919とともに南紀営業所へ転出、南紀特急バスの津-尾鷲-熊野市系統の本務車両として運用しています。
<掲載車両データ>
車種・型式:いすゞKC-LV781R1
初度登録年式:1999年
社番:5922
配置営業所:南紀営業所
撮影場所:津駅東口バスターミナル
備考:新製時桑名営業所配置、2013年春南紀営業所へ転属