こん**は。国鉄時代から長年にわたり紀勢線亀山-新宮間・参宮線・名松線で運用されるディーゼルカーの保守・整備を担当していたJR東海伊勢車両区が2016年3月31日をもって廃止され、旧参宮鉄道山田機関区として発足以来118年にわたる歴史に幕が下ろされました。
伊勢車両区は現在の参宮線の前身となる参宮鉄道山田機関区として1889年11月に開設、1907年10月に参宮鉄道が国有化され国鉄参宮線となり、1917年1月に組織改組で亀山検車所山田分所に改称、戦後1959年2月に伊勢機関区へ改組、伊勢管理所への改組を経て1971年2月に伊勢運転区へ再改組されました。
国鉄時代は天王寺鉄道管理局の所管となっていましたが、国鉄分割民営化実施に伴いJR東海へ承継されることとなり分割民営化直前の1987年3月1日付で天王寺鉄道管理局から名古屋鉄道管理局へ所管局が変更されるとともに伊勢運転所へ改組、JR東海発足後の1990年3月には紀勢線・参宮線多気駅に隣接する乗務員基地と統合され伊勢運輸区へ再改組、その後2001年に乗務員部門と車両整備部門が分割され伊勢車両区となりました。
参宮鉄道山田機関区として開設以来118年にわたり紀勢線亀山-新宮間・参宮線・名松線で運用されるディーゼルカーの仕業検査・交番検査を実施してきましたが、JR東海では2015年度にディーゼルカーの検修業務体制の見直しを実施、保有するディーゼルカーの仕業検査・交番検査などの検修業務を名古屋車両区と美濃太田車両区の2区所に集約、これにより伊勢車両区が2016年3月31日で廃止となりました。
なお伊勢車両区に配置されていたディーゼルカーのうち、2代目キハ11形300番代車4両については2016年3月26日のダイヤ改正実施当日付で名古屋車両区へ転属、キハ40系12両と2代目キハ11形鋼製車3両の計15両については3月末までにすべて廃車となり、ミャンマー鉄道省へ譲渡されました。