白鳥交通が保有する日野新型ブルーリボンノンステップバス。
2015年にフルモデルチェンジしたいすゞ2代目エルガと日野2代目ブルーリボンは全国各地のバス事業者で導入が始まっていますが、愛知・岐阜・三重の東海3県のバス事業者で初採用となった事業者の車両を紹介します。
愛知・岐阜・三重の東海3県のバス事業者におけるいすゞ2代目エルガ/日野2代目ブルーリボンの導入第1号となったのは岐阜県郡上市(旧郡上郡白鳥町域)に本社を置く白鳥交通です。白鳥交通は1999年設立の事業者で当初は観光バス事業専業で事業展開していましたが、2010年9月末で岐阜乗合自動車が運行していた郡上白鳥-桜の里荘川間の路線バスが廃止され、廃止区間のうち旧郡上郡高鷲村域をカバーする路線バス:美濃白鳥駅-ひるがの新開地間の運行で路線バス事業に参入、その後2012年10月には岐阜乗合自動車が運行していた郡上八幡駅-郡上白鳥間の路線バス運行を継承して路線車両の増車が実施され2016年4月1日現在路線車両9台と貸切車両8台の計17台を保有しています。
2213と2214は2015年12月に導入された2代目ブルーリボンノンステップバスで、白鳥交通の路線車両で初のノンステップバスとなりました。
白鳥交通が導入した2代目ブルーリボンノンステップバスはホイールペース5,3mのN尺車を選択していますが、降雪地帯を走行することから北海道・東北地方など降雪地帯向けにメーカーオプションで設定されている寒冷地仕様を選択して導入されました。このため燃料タンクは右前輪直後の床下に搭載しています。
また右側面中央部の側窓は標準装備の固定窓ではなく逆T字窓仕様を選択しています。
車両仕様は2015年度改訂版標準仕様ノンステップバス認定制度に準拠しており、座席配置は“郊外Ⅱ型”を選択しています。ただし寒冷地仕様を選択したため左前輪タイヤハウス部に1人掛け座席を1脚追加設置されほか、ノンステップエリアの2人掛け座席2脚については床が1段嵩上げされています。
エンジンは2ステージターボ搭載・直列4気筒250PSの4HK-TCS型で、これに自動変速マニュアルトランスミッション(AMT)を組み合わせています。
白鳥交通が導入した2代目ブルーリボン2台は2015年12月25日から郡上八幡白鳥線(郡上八幡駅-郡上八幡城下町ブラザ-下剣-美濃白鳥駅)と郡上八幡万場線(郡上八幡駅-万場-美濃白鳥駅)の2路線で運行されています。また2代目ブルーリボンの導入に合わせて郡上八幡万場線は2015年12月25日から全便ノンステップバスでの運行に移行しました。
<掲載車両データ>
車種・型式:日野QRG-KV290N1
初度登録年式:2015年
撮影場所:長良川鉄道郡上八幡駅前