名阪近鉄バスが保有していた日野ブルーリボン。
名阪近鉄バスの一般路線車で一時期主力を成していたのが日野ブルーリボンです。名阪近鉄バスにおける日野ブルーリボンは1986年にP-HU235BA型2台で初導入、以後1997年までに累計11台が導入されましたが、ワンステップバス・ノンステップバスの導入による車両代替でその数を減らしつつあります。その中からかつて在籍していた1台を紹介します。
660は1993年導入のブルーリボンです。名阪近鉄バスのブルーリボンはホイールベース5,3mの標準尺車が選択されており、P-規制車ではエアサス標準床仕様が選択されていましたが、U-規制車では一転してリーフサスの一般低床仕様が選択されました。
扉配置は前後2扉で後扉は折戸を選択、また近距離貸切での使用を想定して側窓は大型引き違い窓を選択していました。
車内は近距離貸切での使用を想定し補助席付き2人掛けハイバックシートを装備、側窓のカーテンは横引き式カーテンを装備しリーフサスの一般低床仕様ながらグレードの高い仕様としていました。
エンジンは直列6気筒235PSのM10U型を搭載、これにパワーアシスト付ギアシフト(いわゆるロッド式ギアシフト)を組み合わせています。
660は僚車の岐阜22き659とともに若森営業所に配置され大垣市内の一般路線で稼働、後年行先表示装置のLED化・デイタイムランプの改造装着が実施されましたが、2015年に大型ノンステップバスの新車が導入されたのを機に廃車となりました。
<掲載車両データ>
車種・型式:日野U-HT2MMAA
初度登録年式:1993年
最終配置営業所:若森営業所
撮影場所:高屋町交差点