名阪近鉄バスが保有する日野ブルーリボンシティワンステップバス。
名阪近鉄バスではバリアフリー法に対応するため2001年からワンステップバスを導入していますが、最初期に導入されたワンステップバスを2回に分けて紹介します。
140は名阪近鉄バスの一般路線車で初のワンステップバスとして2001年に導入されたブルーリボンシティワンステップバスで、岐阜県内のバス事業者におけるブルーリボンシティの導入第1号車となります。
車両仕様はホイールベース5.3mの標準尺(M尺)車で、サスペンションはエアサスペンションを採用するとともに片側ニーリング機能を装備しています。
冷房装置はデンソー製のエンジン直結式で、右後輪直前に薄型コンデンサーを搭載するほか、エバボレーターは車内天井両肩部に搭載する“ビルトインクーラー”を採用しています。
車内はワンステップエリアは1人掛け座席を8脚(前輪タイヤハウス部の2脚を含む)配置、中扉以降は床が一段嵩上げされ2人掛け座席を4列(最後部5人掛け座席を含む)配置しています。
また車いすでの乗車に対応するため中扉向かい側の1人掛け座席2脚は折り畳み式座席としているほか、中扉ステップ部には手動引き出し式スロープ板を装備しています。
エンジンは直列6気筒250PSのP11C-TI型で、これにフィンガーコントロール式ギアシフト(FFシフト)を組み合わせるほか、アイドリングストップ&スタートシステムを搭載しています。
140は若森営業所に配置され大垣市内の一般路線で稼働しています。
なお登場当初行先表示装置は方向幕を装備していましたが、2004年にオレンジ単色LED式行先表示装置へ換装されたほか、2016年3月には前面と後面の行先表示装置の白色LED化とロービームヘッドランプのLED化が実施されました。
<掲載車両データ>
車種・型式:日野KL-HU2PMEA
初度登録年式:2001年
配置営業所:若森営業所
撮影場所:高屋町交差点/大垣駅前