岐阜乗合自動車が保有する三菱ふそうMS8系エアロバスハイデッカー。
岐阜乗合自動車が保有する都市間高速路線仕様車の中には1台のみの存在となるクルマもあります。当ブログでは以前エアロエースの都市間高速路線仕様車を紹介しましたが、今回はこちらのクルマを紹介します。
414は2003年導入のMS8系エアロバスハイデッカーです。岐阜乗合自動車向けMS8系エアロバスハイデッカーの都市間高速路線仕様車は当車が導入第1号車となるのですが、当車はその来歴も特徴があります。
414は岐阜-東京新宿線夜行高速バス“パピヨン”の3代目専用車として当時在籍していた初代“パピヨン”専用車(1989年式三菱ふそうP-MS729SQ/エアロクイーンM、岐阜22き201)の代替更新で導入されました。
車両仕様はEX観光仕様をベースとしており、夜行高速路線用という用途から側窓は全固定窓+ブロンズガラスを選択、車内は3列独立シートを装備、また左最後部にトイレを装備し29人乗りとしていました。
414は岐南営業所に新製配置され岐阜-東京新宿線“パピヨン”のほか、2007年ごろには間合運用で当時運行されていた岐阜-大阪線の特定の運行ダイヤで運用されることもありましたが、岐阜-東京新宿線“パピヨン”の共同運行事業者である小田急シティバスから座席配置の相違に起因する予約発券上でクレームがついたため2008年に“パピヨン”専用車の任を解かれた上で美濃営業所へ転出、2009年春には4列シート40人乗りへ改装、さらに2013年夏に使用年限途中の車体更新を実施して塗装変更を実施、現在は岐阜-高山線で運用しています。
<掲載車両データ>
車種・型式:三菱ふそうKL-MS86MP改
初度登録年式:2003年
配置営業所:美濃営業所 ※岐阜バス観光管理委託車
撮影場所:名鉄岐阜バスターミナル