三重交通が保有する日野ブルーリボンハイブリッドバス。
三重交通では2013年10月にハイブリッドノンステップバス5台を導入し津市内の一般路線で営業運行に使用していますが、2016年4月にハイブリッドノンステップバス2台が追加導入されました。
追加導入分の2台は東海3県(愛知・岐阜・三重)のバス事業者で初採用となる日野ブルーリボンハイブリッドバスが導入されました。
日野ブルーリボンハイブリッドバスはブルーリボンシティハイブリッドの後継モデルとして2015年12月に発売されたモデルで、いすゞ2代目エルガ/日野2代目ブルーリボンのノンステップバスをベースにハイブリッドシステムを搭載、これによりリヤオーバーハングが延長されています。
ハイブリッドシステムとしては新たに開発した直列4気筒250PSのA05C-K1型エンジンに90kwの永久磁石式モーターと6速自動変速マニュアルトランスミッションを組み合わせています。
またエンジンとモーターの間にクラッチを挟んだことでエンジン始動時はクラッチを接続してハイブリッドモーターのみでエンジン始動、発進時はクラッチ切断でハイブリッドモーターのみで発進し、加速時はクラッチを接続してハイブリッドモーターとエンジンによるパラレル走行、減速時はクラッチ切断で減速エネルギーを電気エネルギーに変換してハイブリッドバッテリーに回生(充電)するシステムとしています。
冷房装置はデンソー製の電動式パッケージクーラーを車両中央屋根上に搭載、車両前方屋根上にはハイブリッド用バッテリーを搭載するほか、非常口直下にはハイブリッドインバーターを搭載しています。
またメーターパネルはRU1E系/RU1A系セレガで採用されたインフォメーションディスプレイ付メーターパネルを装備しています。
三重交通が導入したブルーリボンハイブリッドバスはホイールベース6.0mの長尺(S尺)車を選択、右側面中央部の側窓は標準装備の固定窓を選択するとともに熱線吸収グリーンガラスを装備しています。
車内の座席配置は“郊外Ⅱ型”を選択しています。
三重交通が導入した日野ブルーリボンハイブリットは6701・6702の社番が付与されて伊勢営業所に配置され、伊勢神宮内宮前・外宮前と最寄りの鉄道駅(近鉄五十鈴川駅・近鉄宇治山田駅・JR伊勢市駅)を結ぶシャトルバスを主体に運行しています。
<掲載車両データ>
車種・型式:日野QSG-HL2ASAP
初度登録年式:2016年
社番:6701・6702
配置営業所:伊勢営業所
撮影場所:近鉄宇治山田駅前