キハ48形5000番代車はキハ48形の準寒冷地仕様車:キハ48形0番代車3両に対してエンジン・液体変速機を換装したグループとなります。
エンジンはC-DMF14HZBへ換装、液体変速機はC-DW14Aへ換装されています。
なお冷房改造はエンジン・液体変速機換装前の1989年度に全般検査併施でサブエンジン式冷房装置を搭載する方式で実施されました。
一方キハ48形5300番代車は1997年度にエンジン・液体変速機換装を実施したキハ48 5002と1994年度にエンジン・液体変速機換装を実施したキハ48 5003の2両に対して2000年度と2003年度にワンマン化改造を実施、改番されたものとなります。
ワンマン化改造に際して乗務員室仕切戸改造・運転席背面仕切窓新設・デットマン装置新設・戸閉回路変更・自動放送装置新設・運賃箱新設・運賃表示器新設、整理券発行機新設・車外スピーカー新設が実施され、客室とデッキの仕切り壁が撤去されました。
また電気式半自動ドア化も同時に実施され、車内外にドア開閉用押しボタンが新設されたほか、後位側3位に取り付けられていたジャンパ連結器の交換(KE53形2基からKE94形1基に交換)が実施されるとともに後位側妻面3位側に取り付けられていたKE53形用栓納めが撤去されました。
キハ48形5000番代車・キハ48形5300番代車は全車が伊勢車両区に配置され、紀勢線亀山-新宮間と参宮線多気-伊勢市間で運用されましたが、2014年11月30日でキハ48 5303が運用離脱、2015年度初頭に廃車となったため2015年8月1日時点でキハ48 5001とキハ48 5302の2両を残すのみとなりました。改番履歴は下記の通りです。
・キハ48 1→キハ48 5001
・キハ48 2→キハ48 5002→キハ48 5302
・キハ48 3→キハ48 5003→キハ48 5303