キハ48形3800番代車はキハ48形の寒冷地仕様車でトイレ付のキハ48形500番代車5両に対してワンマン化改造とエンジン・液体変速機を換装したグループとなります。
エンジンはC-DMF14HZへ換装したほか、液体変速機はC-DW14Aへ換装されています。
またエンジン換装・液体変速機換装と同時にワンマン化改造が実施されており、乗務員室仕切戸改造・運転席背面仕切窓新設・デットマン装置新設・戸閉回路変更・自動放送装置新設・運賃箱新設・運賃表示器新設・整理券発行機新設・車外スピーカー新設が実施され、客室と出入台の仕切り壁が撤去されました。
本グループの5両は当初元番号に3000をプラスしてキハ48形3500番代車として竣工、名古屋車両区に配置され武豊線で運用されました。のち1999年12月4日実施のダイヤ改正時に5両揃って美濃太田運輸区へ転属、この時に戸閉回路の再変更と電気式半自動ドア化を実施、車号整理も合わせて実施されキハ48形3800番代車となりました。
なおキハ48 3812は2011年4月に全般検査を実施した際に旧国鉄一般型気動車標準色風塗装へ変更されました。
キハ48形3800番代車は5両が在籍、5両全車が美濃太田車両区に配置されていましたが、2014年12月に旧国鉄一般型気動車標準色風塗装へ変更されたキハ48 3812が、2015年3月にキハ48 3809がそれぞれ伊勢車両区へ転属、残りの3両についてはキハ48 3814とキハ48 3816の2両がが2015年3月14日実施のダイヤ改正で、キハ48 3815が2015年6月30日でそれぞれ運用離脱、廃車となったため現有車は2両を残すのみとなりました。改番履歴は下記の通りです。
・キハ48 526→キハ48 3526→キハ48 3809
・キハ48 529→キハ48 3529→キハ48 3812
・キハ48 531→キハ48 3531→キハ48 3814
・キハ48 532→キハ48 3532→キハ48 3815
・キハ48 541→キハ48 3541→キハ48 3816
↑キハ48 3815 当車は2015年6月30日で運用離脱、2015年7月29日付で廃車となりました。
2015年4月12日 高山線坂祝