名鉄観光バスが保有する日野RU1E系セレガハイデッカー。
名鉄観光バスが保有する日野RU1E系セレガハイデッカーは名鉄観光バス発足後に新車で導入されたクルマと、前身事業者であった名古屋観光日急・名鉄東部観光バスの両社から承継したクルマがありますが、今回はこちらのクルマを紹介します。
60602は2006年登録のRU1E系セレガハイデッカーで、前身事業者の一社であった名鉄東部観光バスが2006年に3台口(三河200か814~816)で新車導入されたうちの1台となります。
車両仕様はオーナメントランプを装備していることからわかる通り標準仕様をベースとしており、第1窓にはアクセントピラー(Jピラー)を装備していますが、名鉄観光バスのRU1E/RU1A系セレガでは名鉄東部観光バスからの承継車のみの装備(ちなみに名鉄観光バス発足後に導入されたクルマと名古屋観光日急から承継したクルマはアクセントピラー非装備としている)となります。
また名鉄東部観光バス独自の仕様として前面社名表示窓にはエージェント名を表示するため方向幕が装備されていました。
車内は後部2列回転式シートを装備した補助席込み11列53人乗りで、名鉄東部観光バスでは“ツアーサロン53”と命名、カラーデザインは岡崎観光自動車(→名鉄東部観光バス岡崎本社)のスーパーハイデッカー車・セミサロン仕様ハイデッカー車で採用された赤/白に桜の花のイラストをあしらった“桜カラー”を纏っていました。
名鉄観光バス発足後に“リボンカラー”への塗装変更と前面社名表示窓の固定表示化を実施、さらに後天的改造でLEDデイタイムランプの後付装着とプラズマイオンクラスター発生器の後付装着が実施されています。
60602は名鉄観光バス発足時点で岡崎営業所に配置されていましたが、2014年春に豊田営業所へ転属し、現在は名鉄観光バスのバスツアー“ドラゴンズパック”の豊田発着コースや一般貸切で稼働しています。
なお名鉄観光バスの日野車は2017年春にRU4系セレガRの残存車全車が廃車となったため本記事投稿時点で2006年式車が最古参となりました。
<掲載車両データ>
車種・型式:日野ADG-RU1ESAA
初度登録年式:2006年
社番:60602
配置営業所:豊田営業所
撮影場所:伊勢神宮内宮前交差点
備考:もと名鉄東部観光バス(三河200か815/岡崎本社最終配置)、名鉄観光バス発足時岡崎営業所
配置、2014年春豊田営業所へ転属