名鉄観光バスが保有する三菱ふそうMS8系エアロクイーンⅠ。
名鉄観光バスが保有するMS8系エアロクイーンⅠのうち、直列6気筒420PSの6M70(T4)エンジンを搭載するPJ-規制車は2017年8月1日現在8台が在籍しています。当ブログでは以前、前身事業者の一社であった名鉄西部観光バスからの承継車でフラッグシップモデルのひとつである“ミルキーウェイ”を紹介しましたが、今回はこちらのクルマを紹介します。
10602は2006年導入のエアロクイーンⅠで、以前紹介した“ミルキーウェイ”2台(名鉄観光バス社番:10603・10604)と同じく前身事業者の一社であった名鉄西部観光バスで最後のスーパーハイデッカー貸切車として2台口(尾張小牧200か802・803)で導入されたうちの1台となります。
車両仕様はGX観光仕様をベースとしており、側窓は第1窓と第5窓が固定窓、第2窓~第4窓がT字窓を装備するとともに熱線吸収グリーンガラスを装備していますが、名鉄観光バスが保有するMS8系エアロクイーンⅠで一部開閉式側窓を装備するのは名鉄西部観光バスから承継した2台のみとなります。
また灯火規制に適合するため側面裾部にリフレクター(反射板)を装備するほか、後面テールランプの配列変更が実施されています。
車内は補助席なし11列44人乗り仕様で、名鉄西部観光バスでは“さわやかフォーチュン”と命名されていました。
カラーデザインは名鉄西部観光バスの前身事業者の一社であった一宮観光自動車のセミサロン仕様のスーパーハイデッカー貸切車“さわやかサロン”で採用されたカラーデザインをアレンジしたデザインを纏って登場しましたが、2012年に10601が、2013年に10602がそれぞれ使用年限途中の車体更新(車体全塗装)を実施して“リボンカラー”へ塗装変更され、“リボンハイ45”へ改装されています。
10602は僚車の10601ともども名鉄西部観光バス在籍当時は一宮本社に配置、名鉄観光バス発足後は引き続き一宮営業所に配置され、名鉄観光バスのバスツアー“ドラゴンズパック”の一宮発着コースや一般貸切で稼働しています。
<掲載車両データ>
車種・型式:三菱ふそうPJ-MS86JP
初度登録年式:2006年
社番:10602
配置営業所:一宮営業所
撮影場所:太閤通口交差点
備考:もと名鉄西部観光バス(尾張小牧200か803/一宮本社最終配置)