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こん**は。名鉄では2015年3月23日付プレスリリースにおいて2015年度の設備投資計画を公表、その中でサービス改善工事の一環として“パノラマsuper”1000-1200系のリニューアル工事に着手することについて当ブログで紹介しましたが、その1000-1200系リニューアル工事施工車の1編成目が2015年8月24日から営業運行を開始しました。
1000-1200系1112F 河和線阿久比/河和線河和
1000-1200系のリニューアル工事は車内環境の刷新を図るべく実施されるもので、内容としては特別車2両で座席・カーテン・化粧板・床材の交換が、一般車4両ではシートモケット張り替え・床材取り換え・車いすスペース新設などが実施されました。
まず特別車2両のリニューアル工事の内容としては展望席部を除く全座席が2200系と同様の背面折り畳み式テーブル内蔵のリクライニングシートに交換され、合わせて2号車では豊橋方の座席横2列(1番・2番列)と岐阜方の座席横1列(13番列)が2列+1列の配置から2列+2列に、岐阜方の座席横1列(14番列)が2列+1列から1列+1列にそれぞれ変更されています。
一方展望席部は従来のリクライニングシートをそのまま再用していますが、シートモケットの張り替えとミューチケットホルダーの新設が実施されています。
このほか客室仕切り壁の化粧板とデッキ部の化粧板は黒木目調の化粧板に、側窓下の化粧板はグレー系の化粧板に、カーテンはプリーツ式にそれぞれ交換、床材はグレー濃淡の床材に交換されました。
また2号車のトイレ・洗面台のリニューアルも実施され、トイレは洋式トイレ化されました。
次に一般車4両のリニューアル工事の内容としては、転換クロスシートの背もたれ・座布団が2200系(2330系を含む)一般車と同一品に交換、シートモケットが2200系(2330系を含む)一般車・3代目3300系・3150系・小牧線用300系と同様のシートモケットに張り替えられたほか、床材はグレー単色の床材に交換、併せて優先座席部分の床材の赤色化と扉付近の床材の黄色化か実施されました。
モ1512/モ1362 河和線河和
また3号車豊橋方の転換クロスシート4脚を撤去し、山側は3人掛けロングシート化したほか、海側には車いすスペースが新設されました。
このほか優先座席については各車4席から8席に増加しています。
6両全車で施工された内容としては各車の車端部に設置されているLED式案内表示装置は2代目3500系3511Fのク3511・ク3611の2両で試験採用された液晶式案内表示装置に交換されたほか、すべての客扉にドアチャイムが設置され、新たに自動放送装置が設置されました。
ク1112 河和線植大-阿久比/モ1512 河和線河和
外観では1号車・6号車の“パノラマsuper”愛称名表示灯を撤去、1号車では愛称名表示灯が設置されていたスペースにフルカラーLED式行先表示装置を新設するとともに、特別車2両の側面行先表示装置については反射型液晶式からフルカラーLED式行先表示装置へ交換されました。
外装デザインはスカーレットとホワイトのツートンカラーで、腰部にグレーの横ラインを入れたほか、窓枠と扉間の窓柱は黒色に塗装され、連続窓風に見せています。
なお足回りの変更はなく、制御方式は回生ブレーキ付界磁チョッパ制御のままとされています。
1000-1200系リニューアル工事施工第1陣は2015年3月に舞木検査場へ入場したB編成1112Fに対して施工され、2015年8月13日に出場試運転を実施、2015年8月22日深夜に舞木検査場を出場し2015年8月24日から名古屋本線全線・犬山線全線・常滑線神宮前-太田川間・河和線全線・知多新線全線・津島線全線・尾西線津島-佐屋間・西尾線新安城-西尾間・広見線犬山-新可児間の9線区で運行されています。
なお1000-1200系のリニューアル工事は2018年度までに12編成72両に対して施工され、1112Fの出場と入れ替わる形でB編成1111Fが2015年8月に舞木検査場へ送られており、今冬にリニューアル工事施工の上出場するものとみられます。
※本記事掲載画像はすべて2015年8月29日撮影