こん**は。“電子頭脳車”の異名をとる“低床パノラマカー”7500系の主要機器を流用して1992年から1993年にかけて2次に亘り4編成24両が新製された名鉄1030-1230系の最後の1編成である1131Fが最後の全般検査を実施し、2018年2月4日から営業運転に復帰しました。
1030-1230系は名古屋本線の一部特別車特急を“パノラマSuper”で統一するべく所要となる40両が新製されましたが、うち6連貫通編成3編成については“電子頭脳車”の異名をとる“低床パノラマカー”7500系の特別整備工事未施工車の主要機器を流用して新製投入されることとなり1992年に本系列が新製投入、翌1993年に1編成が増備され6連4編成で運用されていました。
その後2002年9月26日に名古屋本線大里-奥田間の大里8号踏切で発生した列車脱線事故で1134Fの特別車2両(モ1134・モ1184)が大破して同年9月30日付で事故廃車、残った4両が別系列として再生したため6連3編成の陣容となって名古屋本線・犬山線・常滑線・河和線・知多新線の一部特別車特急として活躍を続けてきましたが、主電動機をはじめとする主要機器が製造後50年以上が経過し老朽化が進んだことから2015年から老朽廃車が開始され2015年7月に1133Fが、2016年7月に1132Fがそれぞれ廃車となり、1131Fが残留するのみとなりました。
1131Fは2017年12月24日に舞木検査場へ入場、しばらく留置したのち年が明けた2018年1月から全般検査が実施され車体外板と台車枠の再塗装が施工されました。
1131Fは2018年2月1日に出場試運転を実施して2月3日夜に舞木検査場を出場し名古屋本線栄生へ回送、翌2018年2月4日の名古屋本線~常滑線~河和線一部特別車特急348レ(名鉄名古屋14:41発→河和15:27着)から営業運転に復帰しています。
なお1131Fですが、“パノラマSuper”1000-1200系のリニューアル工事が完了する2018年度末に廃車となることが予定されていることから、今回の全般検査が1131Fにとって最後の全般検査となりました。