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こん**は。名鉄では2015年3月23日付プレスリリースにおいて2015年度設備投資計画を発表、その中で車両20両を新製することを発表しましたが、2015年9月初旬までに2015年度の新車20両が出揃いましたので遅ればせながらここで紹介します。
2015年度の新車は
・2200系6連2編成12両(2210F・2211F)
・3代目3300系1編成4両(3307F)
・3150系2連2編成4両(3167F・3168F)
の計20両で、3150系は7年ぶり、2200系は編成単位として8年ぶりの増備となりました。
今回新製の20両は各部で仕様変更が実施されたため系列ごとに紹介します。
・2200系6連2編成(2210F・2211F)
2200系では先頭車のスカート形状が変更され既存車両より大型化されたほか、豊橋方先頭車モ2200形では先頭部窓下の処理が変更され、既存車のポリカーボネートによる被覆を廃止して鋼板の黒色塗装仕上げに変更されたほか前面行先表示装置はフルカラーLED式行先表示装置に変更されました。
また特別車では座席配置が変更されたためモ2200形の山側とサ2250形の海側の窓配置が1次車と同様の窓配置に変更されています。
このほか外観デザインは窓下にスカーレットの帯が追加され、特別車2両の特徴であった大型の号車表記が廃止されました。
・3代目3300系4連1編成(3307F)・3150系2連2編成(3167F・3168F)
3代目3300系・3150系では先頭車のスカート形状が変更され、2015年1月に瀬戸線に投入された3代目3300系3306Fと同様の大型スカートに変更されました。
また車体は日本車輛ブロック工法を採用していますが、瀬戸線用4000系と同様レーザー溶接で鋼体組立が行われ、スポット溶接痕が減少しています。
台車は2015年1月に瀬戸線に投入された3代目3300系3306Fと同様ボルスタ付モノリンク式台車:FS571MA/FS571TA(新日鐵住金製)を採用しています。
このほか車内妻面の号車表示器が廃止されました。
外観デザインは先頭部腰板部とスカートがスカーレットに塗装され、側面幕板部にスカーレットの帯が追加されました。
2015年度新製車で共通して実施されたものとしては2200系特別車を除く16両において液晶表示器“トレインビジョン”が新設されたほか、優先座席付近の床材の赤色化・一部照明のLED化・ドア付近枕木方向への吊り手増設が実施されています。
↑2015年度新製2200系3次車一般車・3代目3300系4次車・3150系5次車に装備された“トレインビジョン”。瀬戸線用4000系で採用されたものとは異なりワイドサイズを採用した。
以上8点 2015年9月6日 常滑線大江
今回新製の車両は2200系12両と3150系4両は2015年4月10日(2210F・3167F)と5月11日(2211F・3168F)の2回に分けて日本車輛製造豊川製作所から甲種輸送で搬入され公式試運転を経て2200系は5月22日から、3150系は6月14日から営業運転を開始、3代目3300系4両は8月17日に日本車輛製造豊川製作所から甲種輸送で搬入され公式試運転を経て9月2日から営業運転を開始しました。
なお今回の新車導入に合わせて2015年6月20日から一部車両運用変更が実施され、1000-1200系(1030-1230系を含む)・1800系(1850系を含む)の各2運用(名古屋本線新川検車支区出庫と河和線河和出庫各1運用ずつ)が2200系(1700-2330系を含む)・ECB車2連グループに置き換えられました。これに伴い1000-1200系・1800系の運用が各2運用ずつ減少となり、“電子頭脳車”の異名をとる“低床パノラマカー”7500系の機器流用車である1030-1230系・1850系・1380系の計20両が代替廃車となる見込みですが、うち1030-1230系1133Fが2015年6月19日で、1380系1384Fが2015年9月2日でそれぞれ運用離脱、廃車解体されました。