名鉄バスが保有するトヨタ-日野FC BUS。
トヨタ自動車と日野自動車の2社は2015年に燃料電池バス“FC-BUS”を発表しました。
トヨタ自動車と日野自動車の2社共同開発による燃料電池バスは2001年にブルーリボンシティノンステップバスをベースとしたFCHV-BUS1を発表、その後2002年にはマイナーチェンジ版となるFCHV-BUS2を発表、さらに2005年にはFCHV-BUS2の改良版となるFCHV-BUSが登場。“愛・地球博”の会場間シャトルバスで使用されました。
“FC-BUS”はFCHV-BUSの後継モデルとして位置づけられるモデルで、ブルーリボンシティハイブリッドノンステップバスの短尺車をベースにホイールベース延長とリアオーバーハング短縮が実施されたほか、中扉はアウタースライド式を採用、さらに車いす乗降用として反転式スロープ板を装備しています。
メカニズム面は車両前方屋根上に高圧水素タンクをを8本搭載するほか、燃料電池バスの心臓部となるFCスタックは先代のFCHV-BUSでは車両後部に搭載していたものを後部屋根上に搭載しています。
また災害が発生した際に避難施設などに電力を供給できる外部電源供給システムを搭載しています。
FC-BUSは2台が製作されましたが、1台はトヨタ自動車所有(自家用登録)で配備されたほか、1台が名鉄バスに貸与され愛知県豊田市のコミュニティバス“とよたおいでんバス”の一部路線で実証運行が実施されました。
“とよたおいでんバス”での実証運行では2015年1月9日から8月31日まで23号系統:豊田東環状線(豊田市駅東口-五ヶ丘ニュータウン-三河豊田駅前)で1日3往復運行されたのち、2015年9月1日から11月30日まで(ただし、10月9日・10日・12日・22日・23日・31日の6日間は除く)2号系統:藤岡・豊田線の豊田市駅東口-梅坪町-西中山-藤岡中学校前間系統で一日2往復実証運行が実施されました。
<掲載車両データ>
車種・型式:日野-トヨタFC-BUS
初度登録年式:2015年
社番:7401
配置営業所:豊田営業所
撮影場所:豊田市駅東口