こん**は。JR東海では2014年度から高山線・太多線・紀勢線・参宮線で運用しているキハ40系と2代目キハ11形の老朽取り換え用として2代目キハ25系2次車の新製投入を進めていますが、2015年7月31日で定期運用を終了した2代目キハ11形鋼製車のうち、寒冷地仕様の100番代車の最後の3両であったキハ11-107・109・110が2015年10月29日から30日にかけて名古屋臨海鉄道東港へ回送、2015年10月30日付で廃車となり2代目キハ11形100番代車は全廃となりました。
2代目キハ11形はローカル線区の経営改善を図るべく1989年3月のダイヤ改正に合わせて33両が新製、うち参宮線・名松線向けは暖地向け仕様となる0番代車10両が新潟鐵工所で新製され伊勢運転所(現:伊勢車両区)に、高山線・太多線向けは寒冷地仕様となる100番代車23両が新潟鐵工所と自社名古屋工場で新製され美濃太田運輸区派出(現:美濃太田車両区)にそれぞれ新製配置されました。
このうち100番代車の後半11両:キハ11-113~123は高山線美濃太田以北のローカル列車用としてワンマン機器非搭載で落成しましたが、1990年3月10日実施のダイヤ改正時に高山線岐阜-美濃太田間でワンマン運転が開始されるのに際しワンマン運転対応車が不足したためワンマン化改造を実施、同時にキハ11-107~112の5両が伊勢運輸区へ転出し、参宮線・名松線で営業運転を開始しました。
新製以来25年にわたり営業運転に使用されてきましたが、美濃太田車両区配置車が2015年3月13日で運用離脱、検査回帰に余裕のあった3両が伊勢車両区へ転出したほかは2015年4月までに廃車となり、伊勢車両区配置の7両を残すのみとなりました。
しかし、紀勢線・参宮線向け2代目キハ25系2次車M編成が2015年8月1日から営業運転を開始したことに伴い2015年7月31日で定期運用を終了、その後2015年8月18日には三重県熊野市で開催された熊野大花火大会に伴う車両運用変更と車両増結で、2015年9月6日・27日の両日には三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットで開催されたF1日本グランプリに伴う車両運用変更により参宮線・紀勢線の亀山-鳥羽間のローカル運用に就く2代目キハ25系2次車M編成の代走でそれぞれ運用されましたが、これらの運用が2代目キハ11形100番代車の最後の営業運転となりました。
2代目キハ11形100番代車で最後に残った107・109・110の3両はキハ11-1・2・4・5の4両とともに2015年10月29日に伊勢車両区を出区し伊勢市-亀山-名古屋と回送し名古屋車両区へ入区、翌2015年10月30日に名古屋-笠寺と回送、さらに甲種輸送で名古屋臨海鉄道東港へ回送され、同日付で廃車となりました。
今回の7両の廃車により2代目キハ11形鋼製車は0番代車3両を残すのみとなりましたが、この3両についても2016年3月に予定されているダイヤ改正時までに廃車となることが決定しています。