三重交通が保有する三菱ふそうMS8系エアロバスハイデッカー。
三重交通が保有する貸切車両は自社発注車が大勢を占めていますが、わずかながらグループ事業者間の移籍車も在籍しています。その中から1台を紹介します。
2737は2001年登録のMS8系エアロバスハイデッカーで、もとはグループ事業者の八風バス(三重県桑名市)が新車で購入したクルマとなります。三重交通が自社発注で購入したMS8系エアロバスハイデッカーは前面社名表示窓を装備し、安全性向上を企図して10スタッドホイール仕様を選択していますが、八風バスでは独自仕様を選択しており2737は前面社名表示窓が省略されているほか、ホイールは標準装備となる8スタッドホイール仕様としているのが特徴です。
車両仕様はEX観光仕様をベースとしており、補助席込み11列55人乗りとなります。
2737は僚車の2736とともに桑名車庫を拠点に一般貸切で稼働していましたが、2008年4月に三重交通グループの観光バス事業の再編成が実施されたのを機に三重交通へ転籍、2012年には当時存在した分離子会社の三交南紀交通へ移籍しましたが、2014年2月に三交南紀交通が三重交通に吸収合併されたのを機に三重交通本体籍に復帰、2015年秋に南部観光営業所へ転属、現在は一般貸切で稼働しています。
<掲載車両データ>
車種・型式:三菱ふそうKL-MS86MP
初度登録年式:2001年
社番:2737
配置営業所:南部観光営業所
撮影場所:伊勢市駅西交差点
備考:もと八風バス2737(桑名車庫最終配置)、2008年4月三重交通へ転籍し北部観光営業所桑名車庫
配置、2012年三交南紀交通へ移籍、2014年2月三重交通へ再移籍し北部観光営業所桑名車庫配
置、2015年9月南部観光営業所へ再転属