岐阜バス観光が保有する三菱ふそうMS8系エアロバスハイデッカー。
岐阜バス観光では岐阜乗合自動車直営当時の1995年から汎用貸切車としてMS8系エアロバスハイデッカーを累計76台導入しましたが、最終期に導入された1台を紹介します。
924は2006年導入のMS8系エアロバスハイデッカーで、岐阜乗合自動車グループ向けMS8系エアロバスシリーズの最終導入分として4台口(岐阜200か923~925/尾張小牧200か905)で導入されたうちの1台で、雑誌“バスラマインターナショナル No,123”(株式会社ぽると出版 2010年12月刊行)の“岐阜バスグループの車両アルバム”の誌面を飾ったクルマとなります。
2006年導入車は平成16年新短期排出ガス規制適合車をベースとしており、搭載エンジンの変更(直列6気筒・350PSの6M70(T2)型搭載)とホイールベースの短縮(6,150mmから6,000mmへ短縮)が実施されたほか、灯火規制に適合するため側面にリフレクター(反射板)を新設、後面テールランプの配列変更が実施されています。
車両仕様は廉価版のSA観光仕様をベースとしており、側窓は第1窓~第4窓はT字窓、第5窓は固定窓としたほか固定窓はすべて濃色ガラスを装備しています。
また冷房装置は本グループで標準装備となる三菱重工製のサブエンジン式冷房装置に戻ったほか、ホイールは8スタッドホイールへ変更されています。
車内は補助席込み12列57人乗りと、収容力を重視しています。
924は中濃営業所に配置され、岐阜バス観光のバスツアー“ながら会ツアー”や一般貸切で稼働しています。
なお後面リッドパネルに装備されるテールランプは導入当初ブレーキランプのみの配列としていましたが、後続車からの視認性向上を企図して後天的改造で上段:ウインカーランプ/下段:ブレーキランプの配列に変更されたほか、後天的改造で路肩灯のLED化が実施されました。
<掲載車両データ>
車種・型式:三菱ふそうPJ-MS86JP
初度登録年式:2006年
配置営業所:中濃営業所
撮影場所:伊勢神宮内宮前